愛する人が亡くなるまでの家族の心境やそのときの様子を描写しています。C型肝炎発病-肝硬変-闘病生活-死-葬儀までの実録です。

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一度目の入院

入院から3日後くらいにラジオ波の手術がありました。2006年9月に入ってすぐでした。

約1時間で終わり、手術室の外で一人待っていた私は、術後の主治医から結果を聞きました。

いつもは自信に満ちた先生でしたが、今回はいつもより厄介な細胞らしく歯切れも悪い内容で、私に言いました。
『近いうちにもう一回ラジオ波が必要かな。』またその言葉のあとに『あまり状態が良くないのでこれ以上治療してもお母さんの負担もあるから、治療法を変えるかもしれません・・・。』私はラジオ波が最善の治療法・予防策だと母からも先生からも聞いていたので、かなり動揺しました。>br> そして最後に先生は『ちょっと覚悟が必要かもしれません・・・。』と声を細めて告げました。
私は絶対の信頼があった先生から予想外の言葉がでたことに内心ショックを受けましたが、表情では冷静に『わかりました、先生これからもよろしくお願いします。』と言って別れました。私はそれ以上もそれ以下も先生に返事ができませんでした。

いつものちょっとした手術と入院かと、軽い気持ちであった私はとても平常心ではいられませんでしたが、なんとか先生の力を信じて肝炎の進行を遅らせればと祈るだけでした。

その日父にも2人の姉にも、もちろん母にも主治医の話は正確に伝えず、いつものことのように無事手術が終わったことを告げました。

« いつものこと 退院 »
01 序章 02 慢性C型肝炎とのつきあい
03 いつものこと 04 一度目の入院
05 退院 06 二度目の入院 - 闘病のはじまり -
07 病院からの呼び出し 08 余命宣告
09 最期の日 10 病院を出るまで
11 葬儀打ち合わせ 12 通夜
13 葬儀・初七日 14 火葬
15 葬儀後 16 49日・納骨
17 まとめ
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