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母が亡くなってからしばらくすると、病室を出る準備が始まります。 もちろん生きて退院することは何度も体験していましたが、亡くなってからの退院は初めてでしたので、勝手がよくわかりません。経験してわかりましたが病院を出るまでは、結構いろんなことを短時間で処理しなければならず大変だということです。
1:入院中に使用した身のまわりの片付け 上記1から3までは看護婦さんや身内で手分けしてやるので、そんなに考えなくても先に進んでいきます。 2の[母の体のお清め(着替え)]は、身内で母の体をきれいに拭いてあげ、また姉が気を利かせて化粧道具を持ってきていたので、簡単なメイクもしました。
3の[病理解剖]はあくまでも遺族側が判断することですので、病院からの病理解剖の申し出を断ることもできます。母は生前から自分の病気の治療法などが、今後同じ病気で苦しんでいる人の助けになればと言っていました。家族は心情的に、母の体へメスを入れることに多少抵抗もありましたが話し合いをした結果、病理解剖をすることにしました。
4の[葬儀の段取り(場合によっては葬儀社の決定)]が今後大事になってきます。
母の身支度が終わり、ストレッチャーに乗った母が病室から出ると、白衣を着た男性(*1)がエレベーターホールの前で待っていました。
その男性は物腰柔らかく一見病院のお医者さんのような雰囲気です。『ここからは私が担当させていただきます。霊安室までご案内いたします。』と一言我々に話しました。
この病院は、都内の大きな総合病院でしたので、地下にある霊安室まではエレベーターを乗換えたり、入り組んだ暗い廊下を迷路のように進み、やっと目的地の霊安室に着きました。 母が亡くなってから約24時間後でした。 (*1)白衣を着た男性・・・病院に待機している葬儀社
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