愛する人が亡くなるまでの家族の心境やそのときの様子を描写しています。C型肝炎発病-肝硬変-闘病生活-死-葬儀までの実録です。

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火葬

火葬棟につくとすぐさま住職がお経を読み始めました。

落合斎場の火葬棟はとてもきれいで、ホテルのロビーを思わせるような大理石タイルのフロアーが印象的です。
ここが最後の母とのお別れです。もう母の顔は一生みられないかと思うと、また涙があふれてきます。そして棺の中の母をながめながら合掌し、火葬炉へ行く母を見送りました。無常にも淡々と手際よく釜に母が入れられたあと、一同は母が骨になるまで約1時間、落合斎場の控え室で待機することになります。

母は生前に話していたのですが、『もし私の葬儀をやるとしたら桐ヶ谷斎場(*1)にしてね。あそこはおばあちゃんの葬儀もやったしきれいだしね。』と。桐ヶ谷斎場は実家からも近く会葬者の交通の便も良かったので、もしものことがあったら桐ヶ谷斎場にしようと家族で話していました。しかし桐ヶ谷斎場は1週間後まで予約が取れませんでした。

葬儀屋さんが他に近くの斎場として、代々幡斎場(*2)をあたってもらいましたが、こちらも混んでいてダメでした。葬儀屋さんに聞くと年間を通して火葬場は結構こんでいるそうです。落合斎場もたまたま空きがあったぐらいだそうです。火葬場の予約は人が亡くなってからしかできませんから、重なるときは重なるということでしょうか。

母の遺言とでもいいましょうか、結果的に桐ヶ谷斎場では葬儀・火葬をできませんでしたが、落合斎場もとてもりっぱで、母も天国でよろこんでいたと思います。

骨上げ後は精進落としの料理を家族や親戚、母の親しい知人を含め約30名で会食し、会食後はそれぞれ解散、家族は実家へ母の遺骨と一緒に帰りました。

母が亡くなってから5日後でした。

(*1)桐ヶ谷斎場
東京都品川区西五反田にある火葬場併設の総合斎場。東京博善株式会社が運営。落合斎場も同様に東京博善株式会社が運営。

(*2)代々幡斎場
東京都品川区西原にある火葬場併設の総合斎場。こちらも東京博善株式会社が運営。

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01 序章 02 慢性C型肝炎とのつきあい
03 いつものこと 04 一度目の入院
05 退院 06 二度目の入院 - 闘病のはじまり -
07 病院からの呼び出し 08 余命宣告
09 最期の日 10 病院を出るまで
11 葬儀打ち合わせ 12 通夜
13 葬儀・初七日 14 火葬
15 葬儀後 16 49日・納骨
17 まとめ
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