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葬儀コラム / 第87回
古今東西「棺」事情

第87回
古今東西「棺」事情

はじめに

古今東西「棺」事情 葬儀の打ち合わせで「どれにしますか」と聞かれるのが、誰もが人生の最後にお世話になる棺(ひつぎ)。 棺には埋葬方法や国、宗教などによって様々な種類があります。 ある遺跡からは紀元前3000年頃の木棺が出土したりと、とても長い歴史がありますが、 一体どんな風に作られていたのかちょっと調べてみたいと思います。

古代の棺

お釈迦様は臨終の際、自分の遺体はビャクダンの棺に納めるように言われたそうです。 ここで言うビャクダンとは、「栴檀(センダン)」という木の事で、インドでは高級棺材です。 インド仏教ではセンダンの他に、ヒマラヤスギや紫檀など、耐久性のある木を使った棺に安置し、土葬していました。 また、古代エジプトでは石棺と木棺の両方があり、木棺は当時の人々の家の形に似せて作り、死後も今と同じ様に生活する事を表したそうです。 ギリシャ・ローマ時代は石棺が多く、棺はあらかじめ墓室に設置しておき、遺体を運び入れ安置していました。 石棺には神の姿や亡くなった人の姿を彫刻していたそうです。とても芸術的で、故人を敬う気持ちが感じられますね。

中国では木棺が主流

中国では遺体を長く保存する事が重要とされ、棺には耐久性がある木材が使われました。 戦国時代には身分によって棺が三重や二重の木棺になっていて、木材には梓や松、柏など、樹脂が多く含まれる丈夫なものが使われました。 その後、仏教の伝来と共にビャクダン(栴檀)の木も使われる様になり、インドから大量に輸入されていたそうです。 また、古代中国では身分の高い人の棺に、天界の4つの方角を表す鳥・亀・龍・虎が描かれていて、この風習は最近まで残っていたそうです。 天界で迷わぬように、という思いやりなのかも知れません。

日本の棺事情

日本では、日本書紀に須佐之男命が「マキ(コウヤマキ)をもって棺材とせよ」と言った事が記されています。 古墳時代には木棺・箱式棺・船形棺・家形石棺など様々な材質や形の棺 がありました。元来日本では「桶館」や「座棺」と呼ばれる、体を丸くして入る棺が主流でしたが、中国から寝棺が伝わり戦後一般化したと言われ、これが現在でも受け継がれています。 当時の材質は、ヒノキやモミ、スギやマツなどの針葉樹が使われていましたが、今はラワンなどの南方系の広葉樹にキリを張った加工木材がよく使われています。

まとめ

文明が発祥した当時から、人々が最期に入る棺は重要視されて来ました。 その中でも日本の棺は装飾がほとんど無く、とてもシンプルだと言う事が分かります。 海外では遺体を腐らない様に「エンバーミング」という処置を施し、頑丈な棺に入れ永遠に残すという考え方であるのに対し、 日本では「亡くなったら土に還る」という意識からシンプルなデザインになったのかも知れません。 それぞれの国の死生観が、棺を通してほんの少し分かった様な気がします。


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